落下星の部屋
腎臓病(人工透析)の部屋

糖尿病と合併症の部屋で透析の概要は御理解いただけたと思う。

透析は機械にかかっている時間が正味4時間。

準備や止血の時間を加えると、約5時間ものあいだ病院にいることになる。

それが週3回。祝日も無関係に実施。むろん盆も正月もあったものではない。(^_^;)

静脈側の刺針        動脈側の刺針

【回数や時間の問題】

週に3回も通院しなければならないと言うことは、よっぽと理解のある職場でないと

勤めを続けることは難しい。が、病院によっては夜間でも透析してくれるところがある。

また、3時間ですませる病院もある。これは医者の間でも意見のわかれることだが、

3時間透析では短時間に透析するため、急激に大量の血液を抜いて戻すことになる。

当然、心臓などへの負担が大きくなる。これをどう考えるかというのが選択のポイント。

腎臓移植をしないかぎり、一生続けるものだから、できるだけ無理のない選択をしなければならない。

腎臓病がまだ初期のうちは週2回の透析ですむこともある。が、いずれは3回になる。

一度ダメージを受けた腎臓は回復しないのだ。軽度の人は食事制限を守り

少しでも悪化を遅らせた方が本人のためだ。

移植については臓器移植ネットワークに登録してドナーがあらわれるのを待つのだが

慢性的なドナー不足のために、そう簡単には実現しない。辛抱強く待つしかないのだ。

 

【透析にかかる費用の問題】

透析1回にかかる医療費は全額自費負担で計算すると約5万円前後。

だが、心配することはない。特定疾病療養制度があり、これを使うと1つの病院で

月額1万円だけ支払えばすむようになる。別の病院へいけばそこは別料金になる。

それから、身体障害者にも認定されるから、タクシーの割り引きなど、

いくつかの補助も受けることができる。(タクシーの割り引きなどは市町村の福祉事業なので

住所によっって差がある。また身体障害者の認定は都道府県の仕事で、市町村の窓口は

都道府県への取次ぎだけなので認可には非常に時間がかかる。)

このへんの手続きについては診断書が必要になることもあって、なかなか難しい。

病院にいるケースワーカーさんに相談すると良い。

ケースワーカーがみつからなければ役所の窓口で相談することもできる。

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