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スズキ・セニアカー使用記 |
2,000年3月末にスズキ・セニアカーを購入した。
このページでは使用しての感想や利用上の工夫などを報告している。
広告ではないし、もちろんメーカーを誹謗・中傷しているわけでもない。
あくまでも購入を検討している人の参考になれば・・・
さらにメーカーにとっては次期製品の開発の参考になれば・・・
ということで読んでほしい。では「本文」。
電動車椅子は動くのは楽だが、重量が100kg程度もあり、ちょっとした階段でも
かつぎあげてもらうのは無理だと思う。しかも電車やバスのなかで座席に移っても
たたむことができないので置き場所に苦労する。畳めないということは
タクシーにも乗れないので、交通機関を使う時には折り畳み車椅子、
段差のないことが分かっている近所の買い物や通院には電動車椅子と使い分けている。
贅沢なようだが、行動半径がひろがり、精神的にも解放された気分になる。
ただし、セニアカーはあくまでも高齢者用に開発されたものだから
障害者にとっては使いづらい点もあることを承知しておくべきだ。
アクセルやブレーキの配置など、どう考えても納得しがたい使いにくさだ。
バッテリーインジケーターは全く信用がおけないから要注意。
自宅マンションの玄関にある階段はアルミスロープを仮設して出入りする。
このアルミスロープが値段も高く、けっこう重いので苦労する。
そのうえセニアカーの最低地上高が低くすぎて、スロープの内側の側壁が
最上部であたってしまう。私はななめに切り取って使っている。
また、保管は管理人の許可をうけて、出かける時には階段を下りた後、アルミスロープを
玄関脇においておき、戻った時に階段をのぼったらスロープを折り畳んで
自室まで持ち帰っている。結構体力が必要なので固定式のスロープがほしい。
前のかごにガムテープで取り付けてある懐中電灯はヘットライトが暗いため。
ひじかけの懐中電灯は赤いセロハンをかぶせて、テールランプにしている。
月・水・金の透析が終わるのが20時ごろなので夜間走行が多くなる。
片道5km程度だろうか。時間にして約1時間15分かかる。アップダウンもかなり多い。
法律通り歩道を走るぶんにはこんなことは必要ないのだが、歩道がなかったり、
歩道のまん中に電柱がたっていたり、歩道に乗り上げて止まっている車があったり、
車道を走らざるをえないことが多いのだ。
歩道を走っていても無灯火の自転車とか黒い服を着た人などは直前にくるまで
見えないことが多い。歩道のどぶ板が割れていたりはずれていたりと危険はいっぱい。
街灯があるところでは消しておくが、暗い道では必需品。
特にテールランプは死にたくなければ絶対につけるべきだ。
自転車用の反射テープを張り付けてもいい。
これじゃ歩道は通れない-1
これじゃ歩道は通れない-2
*会社名、会社の番号、ナンバープレートは消しました。
車の運転手だって悪気があって止めている訳ではないと思うから。
昼間ならいいんだけど、夜、車道にはみだすのはこわいよーっ。
落とし穴? 昼間はいいけど夜はこわいよーっ(^_^;)
最後になったが乗り心地はまあ満足すべきなんだろう。
鋪装の荒れたところではかなり振動を感じる。
気をつけたいのは交差点などで歩道と車道の段差を乗り越える時だ。
わずか2〜3センチ程度の段差なのだろうが油断しているとハンドルを取られる。
特に斜に乗り越えようとする時には用心してほしい。
値段から考えるとお粗末なものなんだが、大量生産ではないのだから
多少は我慢して使いこなすしかないだろう。
くれぐれもシートのリクライニングとか前後スライドとか、
乗用車感覚を求めても無理だと言っておく。
ついでだが、できれば安全のために自転車用ヘルメットをかぶりたい。
ハンドル部分。変型楕円ハンドルのまん中の黒いレバーがアクセル。
ハンドル右側に取り付けたびんは灰皿。(^_^;)
バネル面。スピード調節は2km/h〜6km/hまでボリュウムで行う。
ラッパのマークは全く役に立たないクラックション
ブレーキはハンドルの左側の前の部分にある。ロック機構がついているところを見ると
車で言えばサイドブレーキ(バーキングブレーキ)というところか。
走行中はアクセルをはなすと自動的にブレーキがかかる。エンジンブレーキのようなものだが
完全に停止するので心配することはない。