落下星の部屋.

  

☆食事療法=2
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【偽栄養士「落下星」の食事療法3食品成分表】

今、私の目の前に、バナナが1本と缶コーラがあります。(夜食です。ニヒヒ)

このカロリーを成分表で調べてみましょう。

「果実類」→「バナナ」と項目をたどっていくと、

バナナの項目には「生果」と「乾果」の2つがまっています。

乾果はドライフルーツのことですから、生果の方をみます。

エネルギーは87kcal。その他必要に応じて水分・たんぱく質・脂質などをみていきます。

私は腎臓病もあるので、カリウムと食塩相当量の項目に注目します。

そして最後に忘れてはいけないのが「廃棄率」の項目です。

バナナの廃棄率は38パーセントと書いてあります。

さて、目の前のバナナの重さを計ってみると275gありました。さあ、電卓をだしてきて、

87×2.75=239.25 約240kcalとなりました・・・・とやってはいけません。

275gのバナナは「皮」がついている状態のものですから、

実際に食べる分を計算しなければいけません。

そこで廃棄率が必要になってきます。

廃棄率の38パーセントは捨てる分ですから、100から38を引いた62パーセント

が実際に食べる部分ということです。

正しい計算は、

87×(100-38)÷100×2.75=148.335 が正解。約150kcalですね。

同じように必要な項目について、実際に食べる分の数値を計算します。

バナナなら皮をむいてから軽量することもできますが、

「あじの開き」などでは食べる前に骨や頭の部分を除いたカロリーを計るのは難しいですよね。

廃棄率を使うと、かなり正確に知ることができるのです。

次にコーラです。コーラなどは缶に内容量が書いてあります。

このコーラは354mlと表示されています。

飲み物の場合は1mlと1ccとは同じ量です。ですから、これを1gとして計算してかまいません。

(本当は1gよりも少し重いのですが、飲み物ごとの比重を計算するのは大変難しいのです。

より正確に計算したい人は、1mlは1.2gとして計算すれば、だいたいはあっています。)

成分表を調べると100gあたり42kcalになっていますから、

42×3.54=148.63で、約150kcalとなりました。

廃棄率の欄は空白ですので、「内容量」の表示のままの量で良いわけです。

(備考欄をみると「しょ糖」の表示がありますので、

これを使うと正確に計算できるのですが、私達がそこまでやる必要はないでしょう)

また、最近の飲み物はカロリーが表示されているものが多くなっています。

ただし、その表示が「100mlあたり」のものか「1缶全部」のものか、良く確かめてみましょう。

また、同じコーラでも、砂糖を使ったものの他に、ローカロリー甘味料を使ったものも出回っています。

このような製品だと、たいていは100mlあたりのカロリーが表示されていますので、

その表示からカロリーを計算します。

 

【偽栄養士「落下星」の食事療法4実際の食事】

メインデッシュは・・・「豚肉と焼き豆腐のきのこ風味」です。

とは言っても、単なるスキヤキの変形なんですけどね。あははは。

材料 

豚肉    ファミリーカット(ブタコマ)268g

焼き豆腐  1バック300g

しらたき  1バック

まいたけ  1バック

たまねぎ  小1個162g

めんつゆ  30ml(これがカロリーをさげるコツ。砂糖は使いません)

さあ、食べやすい大きさに切って水を加えてにることにしましょう。

豚肉のにおいが苦手と言う人はチューブ入りのしょうがなどを使います。

また、私は塩分制限を受けていますので、かなり薄味です。

めんつゆの量は味見をしながら加減してください。

このうち「しらたき」と「まいたけ」はカロリーがありません。

こんにゃく類・きのこ類・海藻類は全部ノンカロリー食品ですので

食事の「増量材」として多用できます。ビタミンやミネラルの摂取にも良いです。

もし、成分表で確認するなら「しらたき」は「いも及びでん粉類→こんにゃく」

の項目でさがしてください。「まいたけ」は「きのこ類」のページです。

さて、煮ているうちにカロリー計算です。

豚肉は成分表を見ると「ファミリーカット(ブタコマ)」などと言う

項目はありませんから、一番近いと思われる項目をさがします。

私は「獣鳥鯨肉類→ぶた→ばら、脂身付き→中型種」と言う項目を選びました。

100gあたり433kcalです。

☆433×2.68=1,160.44kcal

焼き豆腐は「豆類→豆腐→焼き豆腐」とたどると、

100gで88kcalでした。

☆88×3.00=264kacl

たまねぎは「野菜類→たまねぎ→生」と調べて

100gあたり35kcal

☆35×1.62=56.7kcal

めんつゆは「調味料及び香辛料類→めんつゆ」でしらべます。

100gあたり83kcal 備考欄に「2〜3倍希釈のもの」

とあります。

☆83×0.3=24.9kcal

材料の合計エネルギーは1,506.04kcaiとなりました。私はこれを4回にわけて食べますので、

1回分が約375kcal主食のごはんは200gで約300kcal

うん。おつゆを飲まなければながねぎとじゃがいも位はたしてもいいかな?

私はもうすこし何か食べられそうです。

難しかったですか?電卓さえあれば、だれにでも計算できます。

糖尿病の基本となる治療法は食事療法です。薬はあくまでも補助的手段です。

頑張って自己コントロールにチャレンジしてみませんか?

この食事療法の決め方ですが、ダイエットの食事療法とはちかって

正確にやるのには大変な知識が必要なんです。

まず、患者の年令・性別・身長・体重・1日の運動量

(仕事の運動量と通勤の運動量とプライベートな運動量など)

性格やストレスから遺伝子的要素。

現在までの病歴・現在の状況などを総合的に判断をしなければなりません。

こうして算出された結果が指示された食事療法になります。

でも、これで決定というわけにはいきません。

ドクターは定期的・継続的に検査を行い、新しいデータをもとに微調整を

おこないます。食事制限が守られているかも含めて最良の治療法を見つけだすのです。

もちろん、必要となれば投薬もします。

さて、治療に熱心な方には「民間療法やうわさ話」が耳にはいります。

これらのものの中には、個人的な体質や病気の原因によって、多少の

効果があるものも存在しそうですが、あなたがやってみようと思ったら

本当に安全で効果があるのかを科学的に確かめてください。

ドクターや栄養士に相談するのも忘れてはいけません。

こんなうわさをしりませんか

『糖尿病の人には日本酒はだめだがウイスキーはいいんだろう』

『酒はたしかにカロリーが高いけど、すぐに体温があがって消費しちまうから少しぐらいは大丈夫なはずだよ』

あはは。なんとなく科学的にみえるけど、こんなのを信じてはいけません。

日本酒だろうがウイスキーだろうがカロリーはカロリーです。

たしかに酒を飲むと脈拍が上がり体温も上がりますから、

カロリーは消費されて一見よさそうにみえますが、

残念ながら糖尿病はカロリーたけの問題ではないのです。

糖尿病は全身の血管をぼろぼろにする病気です。

一番影響の出やすいのが毛細血管で、目(網膜)や足の先、腎臓などがあげられます。

これらの毛細血管にとっては、血圧や血糖値の急激な乱高下は

致命的な影響をおよぼす危険性が高いのです。

自分に都合のよい迷信には十分に気をつけてくださいね。

食事療法を守って、ふつうの人と変わりない生活をおくってください。

基本的には、ドクターや栄養士などに、時間をとってもらって、納得のいくまで説明をうけることです。

雑誌、「きょうの健康」によるとアルコールは

☆→総エネルギーの10パーセントまでok,

但し、そのぶん、エネルギーを減らせ。

とあります。

ちょっと考えてくださいね。総エネルギーの10パーセントまで

okと言うと、1,800Kcalの制限の人は

180KcalまではOKということですね。

清酒は100CCで110Kcalですから、

約180CC(お銚子1本)で限界。

ビールは幅が合って100ccあたり30〜67Kcalですから

平均値を45Kcalとすると、400cc

(レギュラーサイズの缶ビールを1本とちょっと)

ワインは100ccで75Kcalですから240cc

(180ccのグラスで1杯半)

カクテルやサワーのカロリーは不明

さあ、この量できっちりとやめられますか?

普段から食事制限しているのに、

180kcaiもの食事をへらせますか?

少ない食事のなかから、180Kkal分もアルコールにまわしたら、

栄養バランスがくるいませんか?

酒の席でもおつまみがありますよ。特に高カロリーのフライドチキンみたいなおつまみが・・・

同僚たちの「まあ、一杯」にのせられて、2度、3度とつがれていると、簡単にオーバーしそうです。

わたしなら、最初から「ドクターストップ」なんだ。と言い切ります。

こうして糖尿病のコントロールが不完全になるケースがたくさんあります。

雑誌に書いてある数値はあくまでも一般論でしょう。

糖尿になりかけの人と悪化させてしまった人では、許容量が違います。

さらに、アルコールそのものには血糖降下剤(インスリンを含む)の効果を

高める性質があるとも言われています。

ですから、食事やおつまみを食べずに、アルコール飲料だけで

必要なカロリーを取ったつもりでいると、低血糖症状をおこし、危険になることもあります。

このような知識を得たうえで、さらにドクターに相談してみたらいかがでしょうか。

冷たいようですが、飲む飲まないはあなたの自由です。

正しい知識を得てから自分で判断してください。

そして結果にも自分で責任をとることです。

 

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